佐藤春夫《田园的忧郁》读书笔记摘抄:蛾儿第三次从什么地方偷偷地驾临了

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然而,这次又是十分钟还没到,蛾儿第三次从什么地方偷偷地驾临了。这蛾儿是方才两度侵扰过他的那只蛾儿还是另外的蛾儿,他无从得知。不过,刚才那样紧密地被报纸所包裹、差点儿没捏烂的蛾儿,别说是飞出来,简直不可能还活着,可见这次飞来的当是别的蛾儿。总而言之,蛾儿是三番五次地向他的煤油灯袭来……这使他不得不怀疑:这小小的飞虫身上大概附有什么恶鬼吧。这么一想,他感到害怕起来,不敢再动手弄死蛾儿了。于是,他把妻子唤醒,命她来捕捉蛾儿。他的妻子用一大张报纸把蛾儿一层层地裹起来,再加上一张报纸,非常仔细地折叠了一番。这一次,他没有把纸包抛到板窗外去,而是放在写字桌上,再压上一本厚厚的旧杂志。
这时候,他总算定下心来,上床睡觉去了。
过了一会儿,他一时睡不着,便把烛台上的蜡烛点亮。只见一样东西翩翩飞来,带着嘲弄的样子擦过烛台旁——仍然是一只飞蛾。

けれども、又ものの十分とも経たないうちに、蛾は三度び何処かから忍び寄つた。それは以前に二度まで彼をおびやかしたと同一のものであるか、或は別のものであるかは知らないが、さつきあれほどしつかりと紙のなかにつつみ込んで握りつぶしたものが、出て来ることは愚か、生きてゐる筈も無ささうだから、これは全く別の蛾であつたらう。とにかく、二度、三度、四度まで彼のランプを襲うた。……この小さな飛ぶ虫のなかには何か悪霊が居るのである。彼はさう考へずには居られなくなつた。さう思へだすと、もう一度自分でそれを取圧へることは、彼には怖ろしくて出来なくなつた。そこで、わざわざ妻を呼び起して、この虫を捕へさせた。それから、一枚の大きな新聞紙で捕へられてゐるそれを妻の手から受け取つた彼は、この小さな虫を、その大きな紙で幾重にも幾重にも捲き込んで、更にもう一枚新聞紙を費して極く念入りに折り畳み込んだ。さうして今度は戸の外へは捨てないで机の上へ乗せ、それからその上へ厚い古雑誌を一冊載せて置いた。
かうして、やつと初めて安堵して、彼は寝牀に入つた。
暫くして、眠つかれないままに、燭台へ灯をともすと、その時ひらひらと飛んで来て、嘲るやうに灯をかすめたものがある。それも蛾であつた!

佐藤春夫《田园的忧郁》,吴树文译
上海译文出版社
*佐藤春夫『田園の憂欝』

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