佐藤春夫《田园的忧郁》读书笔记摘抄:他辛辛苦苦烧出来的饭

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相比之下,他觉得更要紧的是:他辛辛苦苦烧出来的饭,不知是因为有什么东西沾在碗具上了呢,还是沾在他的手上了?反正有一股煤油味。他在饭里注进茶水,放在煤油灯下察看,并没看到水面上浮有什么东西。他勉勉强强吃了一碗,实在无法下咽。这天晚上,不光是饭,连睡衣的领子、枕头、他的肩上、口中、空气里,还有睡在他身旁、小心脏的搏动直传至他手臂的猫的身上,无不带有煤油味。这时隐时现的煤油味同他晚饭时喝下去的许多茶水所起的作用结合起来,虽然气味极微弱,却使他兴奋异常。他觉得煤油味又象是存在着,又象是没有了……
突然,他想起自己傍晚时到处寻找煤油灯时擦了许多火柴,想起为了把火点着而屡次浇洒过煤油。还有,把锅从灶上端下来的时候,他看到锅底上还闪烁着一系列小小的火苗,觉得很有趣,再加上屋里的一切无不沾上煤油味,甚至连阿桑来偷柴的现象都不是偶然的——他敏感到,这一切都是这所房子今夜要失火的预兆。他觉得空气中已经作好了失火的准备,并以煤油味来向他的感觉器官报警了。

それよりも彼がそれ程に苦心をした飯は、何か用具について居たのか、彼の手にあつたのか、とにかく石油の臭が沁み込んで居た。(お茶をかけて、ランプの光に透して見ては、別に何も浮いては居なかつたが。)彼には、それはどうしても一杯しか食へなかつた。その夜は、飯にばかりではない。夜着の襟も、枕も、彼の肩のところも、彼の口のなかも、空気そのものも、彼の腕にびくびくと小さな心臓の鼓動を伝へて彼の傍に来て眠つて居た猫も、皆石油くさかつた。さうしてそのあるかないかの臭が、夕飯の代りにと沢山に彼が飲んだ茶の作用と結びついて、それが極く微かなだけに、彼をひどく昂奮させた……。臭はあると思へばあつた、無いと思へばなかつた。……ふと、夕方ランプを捜さうとして方々でマッチを擦つたことや、火を燃さうとして石油を弄んだことを思ふと、釜を竈から下した時それの尻にちらちらと動いて居た小さな火の粉の行列を面白がつたことと云ひ、この部屋にみなぎる石油の臭と云ひ、さう思つて見るとお桑が薪を取りに来たことまで、何でもかでも皆、今夜この家から火事が出るといふ事の予覚に思へてならない。……空気のなかには、既にさういふ用意が出来てゐて、それが彼の官能には仮りに石油の臭になつて訴へられて居る。

佐藤春夫《田园的忧郁》,吴树文译
上海译文出版社
*佐藤春夫『田園の憂欝』

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