那一夜,从傍晚风已歇止,薄云织满中空,轻轻遮住月的轮廓;夏天的暑热渐渐接近来,两岸的土上,河床的土上就如有雾气升腾似的。离开下京的街市,船划过加茂川,一带已静悄悄,只听到舟脚分水的微响。
その日は暮れ方から風がやんで、空一面をおおった薄い雲が、月の輪郭をかすませ、ようよう近寄って来る夏の温かさが、両岸の土からも、川床の土からも、もやになって立ちのぼるかと思われる夜であった。下京の町を離れて、加茂川を横ぎったころからは、あたりがひっそりとして、ただ舳にさかれる水のささやきを聞くのみである。
森鸥外《高濑舟》,海屯译
艺文志 复刊
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