堀辰雄《鲁本斯的伪画》书摘 -他也拐去了那条与饭店方向相反的小径

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他也拐去了那条与饭店方向相反的小径。小径上只有她一个人。他本想跟她打声招呼,不知为什么开始犹豫。他的心情忽然变得有些奇怪。他感到空气里的所有东西都漂在了水中,步履维艰,像是不小心踩在鱼的身上,那些小鱼迅速擦过他贝壳般的耳朵,也有自行车般的声响,还有犬吠鸡鸣等的声音,它们听上去好似从遥远的水面传来。他还听到树叶和树叶轻轻碰触的声音、水滴落的声音,那些幽微的声音仿佛无止尽地飘在他头上。

彼もホテルとは反対の方向のその小径へ曲った。その小径には彼女きりしか歩いていないのである。彼は彼女に声をかけようとして何故だか躊躇をした。すると彼は急に変な気持になりだした。彼はすべてのものを水の中でのように空気の中で感ずるのである。たいへん歩きにくい。おもわず魚のようなものをふんづける。彼の貝殻の耳をかすめてゆく小さい魚もいる。自転車のようなものもある。また犬が吠えたり、鶏が鳴いたりするのが、はるかな水の表面からのように聞えてくる。そして木の葉がふれあっているのか、水が舐めあっているのか、そういうかすかな音がたえず頭の上でしている。

堀辰雄《鲁本斯的伪画》,廖雯雯译
收录于《起风了》
四川人民出版社
*堀辰雄『ルウベンスの偽画』
收录于『燃ゆる頬・聖家族』
新潮社

《起风了》电影壁纸

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